書籍 謝れない県警 を寄贈 富山県内の小・中学校・高等学校へ

=書籍 謝れない県警は出版2004年8月から12年を経て=

*県教委(県立高等学校)は3月2日及び
富山市教委(小・中学校)は4月21日に寄贈を実施しました。
県内の未寄贈小・中学校へは速やかに寄贈してまいります。
尚、富山県警察学校図書室には既に3冊所蔵頂いています。
*同書籍の第2部 市民と県警の対局(呉西篇)で警鐘した。
未だに多くの子供たちは、占有離脱物横領罪によって警察官
の点数稼ぎの対象となっております。
富山県内で小学生5名 中学生14名  高校生10名を補導
*県警察が小、中、高校へ十分な広報を行っていたか否か
情報公開請求中!!
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● 2004年 逆転賠償命令(プライバシー侵害訴訟)
● 2003年 富山地裁へ提訴からの経緯
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=小・中学校へ{寄贈の想い}を添付しました。=

                      逆転賠償命令5万円の重み


平成161215日、私は名古屋高裁金沢支部の傍聴席から判決を聞き漏らすまいと裁判長に注視していた。そして、5分ほど経った頃、私の耳に飛び込んで来た最初の言葉は「原判決を変更する」と言う内容であった。


一昨年、富山地方裁判所で判決が下された時の「棄却」という響きではない。だとしたら勝訴に違いない。段々と実感がこだまと成り頭の中に広がって行った。


当日、県庁の記者会見室では、記者から今回の判決で示された損害賠償金額が55万円の請求に対して5万円の認定で有った事から,完全勝訴では無いのではという質問が有った。


私は次のように答えた。


「 私の場合元々賠償金額には意味が無く当初から控訴審が金沢で行われる事を予定していたので地元の松井選手にあやかり55万円と金額を背番号の数値としていた」


私にとっては控訴審判決で、県警が私のプライバシーを侵したと判決を戴いた事で十分であった。


私が何故、今回の訴訟に望み、また、「謝れない県警」の出版に迄至ったかについて述べさせて頂く。


その概要は以下の通りである。


1.警察の事故処理の遅れ(20004)


2.遅れた原因の説明と対策を求めた。


3.遅れた現場検証の言い訳や何度も説明した等うその報告が公安委員会に対してあった。


4.公安委員会はうその報告を見抜けず「警察官が社長にお話した内容は・・・守秘義務違反として問責すべき事案でないと判断致しました。」と通知して来た。


 同経緯は、公安委員会までも蔑ろ(ないがしろ)にした組織的な犯罪行為として私には感じられ、また、県民の一人として誰しもが容認できる範囲を超えているのでは無いかと判断し訴訟に踏み切った。


しかし1審では,弁護士をつけない本人訴訟だった為,十分な審理まで導けないまま敗訴となった。


控訴審では幸いにも青島先生(富山中央法律事務所)に弁護を引き受けて頂くことが出来、背水の陣で望んだが、対する被控訴人(県)から提出された第1準備書面は、更に嘘、偽りを並び立てる戦術に出て来た。


例えば「平成13年11月2日・・控訴人は約2時間30分にわたって同一の質問を繰り返し・・。」と記述されていたが,実際には20分程度の滞在時間であり,同じ質問も繰り返してはいない。


もはや県警の組織だった醜い対応には、真実を広く公開して、控訴審の判断を正しい方向に導くしか方法が無いと考えざるを得なかった。


万が一にも敗訴する事は許されない、私の様な事例が、再びプライバシーの侵害に当らないと判断が下されたなら、警察は何のためらいもなく、警察行政に苦言を言う人々に対して容易に圧力を加えて行くだろうと考えた。


私は今回の訴訟の結果、逆に薮蛇になる事をどうしても避けたかった。その為には書籍《謝れない県警》を出版するしか方法が無いと決意した。


はたして判決は、識者の多くが予想していた結果とは異なり、原審判決を覆す判断が示された。


判決では双方の主張に対して原告(私)の主張を全面的に受け入れて頂いたと私は思う。


判決に至る経緯や判決文は“逆転賠償命令5万円の重み”でネット検索をいただくと全容が判ります。  


今回、県内の各中学校へ《謝れない県警》を寄贈する趣旨は、出版から12年を経ても未だに多くの子供たちは、警察官の犯罪検挙件数獲得の点数稼ぎの対象になっており、占有離脱物横領罪に関する犯罪の知識がないにも関わらず拘束、補導された子供たちは生涯に渡り消え去ることができない記憶や記録を残すことに成るからです。   本書の事例から知って頂ければ幸いです。


ブロブ富山県情報公開日誌で紹介しています。 小学生まで補導!


謝れない(県警・県公安委員会)は未だに顕在している事を記す。


2016年(平成28年4月)


謝れない県警 著者  松永定夫
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=刑法犯少年の学職別、年齢別検挙・補導状況(平成26年富山県警)=

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