電子カルテシステムの問題(富山日赤病院)

富山県立中央病院・富山市民病院の電子カルテシステムを↓YouTube動画サイトで公開中
           http://jp.youtube.com/user/sadao24
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元気とやま目安箱(知事へのご意見)平成20年10月17日
9月初旬に富山市内の最大手である富山日赤病院で現在稼働している電子カルテシステムの運用問題について県相談窓口を通じて県厚生部・医務課の岩城副主幹に同病院内の患者情報伝達に不手際があった旨記載された内容の謝罪報告文を渡し、県内の総合病院に対しても同様な類似例が発生していないか懸念を払拭する為に調査を求めていたところ、昨日の公文書開示閲覧に於いて同日赤病院に対しては電話で同事案を確認したのみで、どの様な内容で電話をしたのか記録が全くなく又、同病院からどの様な回答が有ったのかも明らかにされませんでした。
 富山日赤病院では5年も前から電子カルテのシステムが稼働しているとのことでしたが、1人の患者が複数の治療を並行して受けている場合、医者同士が紹介しなければ、又は患者サイドから他の治療を受けている内容を申さなければ医者は患者の医療情報を把握しない(把握できない)のが現状です。
 電子カルテへの移行の目的が治療を担当する各々の医師が患者の治療内容や薬の投与、検査データー、入院歴など、すべて医療情報を共有し且つ患者側はそれにより最善の医療機会を得ることを以て電子カルテルへ移行する意義が有ったはずの同システムが元々根本機能を失っていたとすれば論外です。同病院の医療関係者の話からは、電子カルテシステムに変わる前の方が良かったなどと本末転倒と言える会話も聞かれるほどに、5年間の空白期間は患者サイドにとって大きな弊害や負担(診療費・投薬費・時間)を強いたと言わざるを得ません。
 昨日、県厚生部医務課の荒見信一課長にお会いし再度事の重要性について説明して参りましたところ、同課長から今回指摘した事実について本来の電子カルテの目的内容に沿っていないと同意を得ました故、再度、県から関係医療機関や富山日赤病院に対して、現状の電子カルテシステムの正確な把握と並びに県民本位の適切な行政指導をお願いして参りました。
 尚、県立中央病院や富山市民病院で現在稼働しております電子カルテシステムは、初期画面上から今回指摘しました患者1人1人の診療履歴や投薬、検査履歴、入院歴などの詳細な記録内容を十分にクリアしておりましたので付け加えておきます。
富山県立中央病院・富山市民病院の電子カルテシステムを↓YouTube動画サイトで公開中
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