阿久根市議会リコール成立 「名古屋」追い風、竹原派がリベンジ
2011.2.20 23:44 msn 産経ニュース
専決処分の乱発など強硬な市政運営が反発を招き、市民から退場を突きつけられた竹原氏。その手法の是非はともかく、市民の平均年収が300万円以下とされる阿久根市で、市職員や議員との「官民格差の是正」を訴えてきた竹原氏の政治理念は一定の支持を得ており、先月の出直し市長選も864票差という僅差での“退場宣告”だった。
今回は、名古屋市での市議会リコール成立も、竹原派への追い風になった。竹原氏を破った西平良将市長が、竹原氏が専決処分で日当制(1万円)にした議員報酬を月額制(26万3千円)に戻す条例案を提案、今月16日の臨時議会で可決されたことも手伝い、「反竹原派の市民の中に、議会解散に賛同する人が現れた」(竹原派市議)。
4月の出直し市議選で、竹原派は現職4人に加え新人5人を擁立、定数16の過半数を占める筋書きを描く。竹原氏は「市民のためになる議員を増やす」と話している。
「市民のためになる議員」とはどんな議員なのか。出直し市議選はその答えを示唆するだろう。(松本学)